<ブルースにとりつかれて Vol.4> デルタ・ブルース その2
デルタ・ブルース その2 - 1973年3月18日 at ぱわぁはうす
以下のテキストは2013年5月13日、ウェブコラム「Keep On Jukin'」にて松本康か執筆したテキストです。
「ブルースにとりつかれて Vol.3 / デルタ・ブルースその1」で、このレコード・コンサートは一気に佳境に入って行く。選曲もかなりディープに。
「ブルースにとりつかれて Vol.4 / デルタ・ブルースその2」は、さらにデルタ・ブルースの魅力を追求しようしたもので、パンフレットの執筆は、目次の<I>が田原裕介、<V> <VI> が鮎川誠、<II>が松本康、<IV>が奈良敏博。
今回のパンフレットに大きな特徴がある。それは<V>の曲目解説で、表記も英語の歌を取り上げるのだから、英語だけにしたのと、何よりも流れに沿って数曲ずつブロックに分けて、その下に情報と鮎川誠自身の感想を並べた事だ。一見何気ないが、これは画期的な方式で、選曲の妙とその意図がはっきり分かるやり方で、専売特許ものと言ってもいいくらいだ。特に<30>~<36>の「ローリン&タンブリン」の分析は素晴らしい。
私、松本康が後に「Beatin’ Groovin’ Movin’」「A Shot Of Rhythm & Blues」「Keep On Jukin’」といった音楽をかけるイヴェントをやって行く上での、基本パターンになった。つまりは「ブルースにとりつかれて」方式を、自分なりに継承して行く源泉がここに出来たと言える。「三つ子の魂百まで」
それと、この回のもう一人の功労者は、サンハウスの新しいベースマン奈良敏博で、今回かけた曲のほとんどは奈良コレクションのORIGINやYAZOOやFOLKWAYS(RBF)、さらにBLUES CLASSICSのLPから選ばれた。鮎川誠がすでにキャンド・ヒート <CANNED HEAT>や高田渡を聴いて、探していた曲が、その奈良コレクションの中にあり、われわれの興味も一気に微に入り細に入る状況となった。その時の鮎川・松本連合軍の奈良敏博を囲んでの「レコードのカツアゲ事件」(?!)の詳細は後日に。
とにかく鮎川誠と奈良敏博のブルースへの愛情に満ちた探究心がここで出会い、活字のようなきれいな字を書く者や、編集の手伝いをするスタッフも定着してきて、「ブルースにとりつかれて」は、さらなるステージに進む事となった。


















追加アーカイブ
「ブルースにとりつかれて」(パラダイスへの道バージョン)
オムニバス大著『パラダイスへの道』(1990年出版)に収録された際に、トランスレート/再編成されたものの一部です。
オリジナル版の、見えにくい部分等を補強するためのもので、曲目表や「ブールースマップ」、イラストなどはオリジナル版をご覧ください。









