<Keep On Jukin'> 映画『デブラ・ウィンガーを探して』で想う
以下のテキストは2013年6月30日、ウェブコラム「Keep On Jukin'」にて松本康が執筆したテキストです。
「土曜日の夜は映画で (Saturday Night At The Movies)」 第1話。
映画『デブラ・ウィンガーを探して』で想う (2007年7月 記)
Searching for Debra Winger (2002)
深夜にテレビでこの映画をやっていたのを途中から観て、気になってしようがないから、久しぶりにレンタル屋に走り、全編を観た。女優ロザンナ・アークェット(『スーザンを探して』)が自らの悩める40代に対しての答えを求めて、華やかな栄光に満ちた女優生活のまっただ中に忽然とハリウッドから姿を消したデブラ・ウィンガー(『愛と青春の旅立ち』)を探し出してその胸中を聞こうとした映画。
そしてその製作過程でいろいろな女盛りの女優たちにインタヴューをすることに発展し、結果、30人あまりに及ぶ女優たちが登場するのだが、その女性として本音を語るたたずまいがいずれも素晴らしい。テーマは仕事と恋愛、ひいては仕事と家庭、仕事と子育てといったものになる。スクリーンでのきらびやかな活躍とは裏腹な人生との葛藤。女性のみならず、人生というものを考えさせられる。内容は観てもらうしかない。(すでに観ている?遅れてきたのは私だけか?)


この映画を観て、我ながら愕然としたのは、その30余人の女優の映画をほとんど観ていない事だった。ホリー・ハンター(『ピアノ・レッスン』)、テレサ・ラッセル(『ジェラシー』)、メグ・ライアン(『恋人たちの予感』)、シャロン・ストーン(『氷の微笑』)、グウィネス・パルトロウ(『恋におちたシェイクスピア』)など、こんな有名な作品すら観ていない。昔は映画と音楽がある程度バランスよく自分の中にあったのだけど、あまりに音楽が公私共に占有した結果なのか。とはいうものという悔恨も大きい。ああ、時間が欲しい!
このとき同時に借りた『コールド・マウンテン』のニコール・キッドマンの変わり行く「女」の様が素晴らしい。この話はいずれ。
