<ブルースにとりつかれて Vol.3> デルタ・ブルース その1
デルタ・ブルース その1 - 1973年2月18日 at ぱわぁはうす
以下のテキストは2013年5月6日、ウェブコラム「Keep On Jukin'」にて松本康か執筆したテキストです。
「ブルースにとりつかれて Vol.3」 パンフレット 2013.5.6
「ブルースにとりつかれて Vol.3 / デルタ・ブルースその1」で、このレコード・コンサートは一気に佳境に入って行く。選曲もかなりディープに。
普通なら、シカゴ・ブルースとB.B.キングの次はウエストコースト・ブルースあたりなのだが、この時のわれわれの興味はミシシッピ・デルタに向かっていた。
特に鮎川誠は手応えをつかんでいた。選曲した数も64曲。よくぞこれだけ並べられたなあと思う。当時、音源は本当に乏しかった。だからこそかも知れないが、ひとつひとつを聞き込み、ものにしていたのだろう。その時の曲の解説を録音してなかったのが、今にして思えば、悔やまれる。でも、そんな事より、その場、ぱわあはうすで、集まった人と一緒にブルースを聴くのが目的だったし、後の事など意識していなかった。パンフレットが残っているだけでも貴重。
パンフレットも、単に感想文の集まりじゃなく、もっとブルースを掘り下げようという姿勢が伺える。ただ残念なのは、謄写版での印刷の出来が悪く、ムラもあり、読みにくい。でも、それは当時も同じ。皆、懸命に読もうとしていた。皆さんもどうにか読み込んで欲しい。表紙とP.6の挿画(篠山哲雄の複製)を始め、イラストレイションを入れようとする努力が見える。担当は、目次の<I>が田原裕介、<II> <VI> <VII>が鮎川誠(特に<II>でのボトルネック・ギターの絵入りの解説がいい)、<III>が松本康、<V>が奈良敏博。
後で、一部復元したもの掲載する予定なので、それまで、どうにかして、読んで欲しい。




















追加アーカイブ
「ブルースにとりつかれて」(パラダイスへの道バージョン)
オムニバス大著『パラダイスへの道』(1990年出版)に収録された際に、トランスレート/再編成されたものの一部です。
オリジナル版の、見えにくい部分等を補強するためのもので、曲目表や「ブールースマップ」、イラストなどはオリジナル版をご覧ください。





