ブルースにとりつかれて Vol.2
B・B・キング特集 - 1973年1月21日 at ぱわぁはうす
以下のテキストは2013年4月28日、ウェブコラム「Keep On Jukin'」にて松本康か執筆したテキストです。
「ブルースにとりつかれて Vol.2」 パンフレット 2013.4.28
「ブルースにとりつかれて Vol.2 / B・B・キング特集」のパンフレットは、パワー・アップして、20ページになった。
「私とB・B・キング,,, 」の感想文を篠山哲雄、柴山俊之、知人やぱわあはうすのお客に書いてもらったので、ヴォリュームが出た。
今回は執筆者は名前があったりする。それでもフル・ネームでなかったり、無記名だったりする。ごあいさつはぱわあはうすの店主、田原裕介、2章の「なぜB・Bか,,, 」と3章の最後の「BBキング派ギタリストについて,,, 」、そして選曲は鮎川誠、大車輪の活躍。
ここに中村吉利の名前があるが、彼はこの時まだ10代。高校生の時から「博多仲良会ブルース・バンド」で、BBキング並みのギターを弾いていた。チョーキング(正式にはスクィーズ)が、一音一音に効いていて、信じられないくらい本格的だった。
私は別府にあった劇場&喫茶「MAT」のライヴで、その超絶技巧を目の当たりにした。
始めはステージに学生服を着た学生がギターを持ってうろうろしていたから、誰かの弟で、ローディー的な事をしているのかと思っていたら、後でステージに上がり、目を見張るようなギターを弾きだした。
テクニックがあるというだけでなく、フィーリングがもう一人前。私はあっけにとられた。
後日にまた、博多仲良会ブルース・バンドを見た時は、何とこのバンドは「I」と「II」があり、「I」ではヴォーカルに専念し、「II」ではその驚きのギターを披露するという有様。野球ならピッチャーで、4番と言ったところ。
その後も、折りにつけて、そのブルース・ギターを披露してきたが、近年は「インスタント・グルーヴ<INSTANT GROOVE>というバンドで、ソウルも手がけているが、パッショネイトなプレイは変わらない。
余談が長くなったが、B・B・キング特集は、当時、ロックはギターという風潮だったから、皆、熱く語っている。特に鮎川誠の文は、BBとその流れにあるギタリストをしっかり押さえているので、説得力がある。
その理解していたものを、曲をかけながら、コメントして行くのだから、当日の現場にいた人は、幸せだ。その一人が私。松本康は、この頃まだ文など書けるはずも無く、ただの助手。
JPGは連続して読めないので、モヤモヤするでしょうけど、貴重な記録と思って、根気よく読んでくれたら、嬉しいです。では。




















追加アーカイブ
「ブルースにとりつかれて」(パラダイスへの道バージョン)
オムニバス大著『パラダイスへの道』(1990年出版)に収録された際に、トランスレート/再編成されたものの一部です。
オリジナル版の、見えにくい部分等を補強するためのもので、曲目表や「ブールースマップ」、イラストなどはオリジナル版をご覧ください。


